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遊園地を訪れる人々は皆、いつも楽しそうだ。
私はどうだろうか?
家族というものが分からない。
物心ついたときにはこの場所に居て、
気づいたら「座長」なんて呼ばれるようになっていた。
といっても団員不足の廃れたサーカス団なんていつ潰れるか
分かったものじゃない。
不幸せな訳ではない、ただ満たされない空洞がある事だけはわかる。
...毎日そんなことを考えている、馬鹿らしい。
もし、私に家族ができたら何か変わるのだろうか?
私も人間らしく、愛することを知れるのだろうか?
...悪いことを思いついた。
実行するには、私の「幸せ」のために必要な犠牲がある。
私は風船を持って出かけよう、そうだな…
目が合った子にしようか
座長室の手記より抜粋
???の情報
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怖がることはないさ、私は君たちの「お母様」なんだからね。
大丈夫、心配しなくても。
昔を思い出す必要がないくらい幸せにしてあげるからね...?
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